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BTジャパン社長、経団連審議員会副議長 吉田晴乃 ハイヒールで戦闘モード 経団連役員はシングルマザー

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「ブルドーザーのように人生を切り開いてきた」。その言葉に誇張はない。経団連で初の女性役員は、公私とも疾風怒濤の日々を送ってきた。

「日本企業はもっとICT(情報通信技術)に投資してフレキシブルワーキングを進めるべき」。それが女性の活躍をさらに進めると確信している(撮影:尾形文繁)

経団連が発足して今年で69年。その歴史の中で初めての女性が役員に就任した。英BT(ブリティッシュテレコム)の日本法人であるBTジャパン社長の吉田晴乃(よしだ・はるの)が、会長の諮問機関である審議員会の副議長に就いたのだ。

6月2日、東京・大手町の経団連ホールで開催された定時総会。その場に初めて出席した吉田は、緊張で冷たくなった手を握ったまま、目の前に掲げられた日章旗をただ見つめていた。壇上では榊原定征・経団連会長が今年度の課題についてスピーチしている。話題が女性の活躍に及ぶとそこで吉田の名前を挙げ、本人にちらりといちべつをくれた。

初めての女性、そして最年少での役員就任に国内外の注目が集まっている。総会後に開催された議長・副議長会議では、吉田の出席によって自然と女性の活躍推進に関する話題が多く挙がった。会議後に榊原は「やっぱり女性が一人入っただけで変わりましたね」と満足げに語った。吉田はこれから「女性の活躍推進委員会」の委員長として、経済界での女性登用をリードしていく役割を担う。

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