パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役 安田正氏に聞く 『超一流の雑談力』を書いた

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取引先との会話が苦痛、信頼関係を勝ち得るどころか、足を運ぶたびに煙たがられる──。そんなお悩み解消に38の雑談テクニックを伝授する。一方、別に雑談に困ってなどいないという人には、灯台下暗し的な発見と出合える、いい機会を提供してくれるかもしれない。

超一流の雑談力
超一流の雑談力(文響社/224ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──正直、雑談に技術なんているの?と侮ってましたが、読み終わる頃には付箋だらけになってました。

もともと某大手企業の社長から、雑談ができなくて全然契約取れない連中がいるんだけど、何とかならない?と相談されたのが本を書くきっかけでした。営業先で雑談できないと人間関係ができない。人間関係ができないから売れない。そこで研修を引き受けたのですが、正確な商品説明をした人より、自分を受け止めてもらうことに成功した人の営業成績が3倍くらいに上がったんです。

飛び込み営業しても、「シッシ」と追い払われるのが常。第一印象がよくないと雑談にさえ入れない。人は初対面の相手を最初の2秒で値踏みする、という研究結果があります。つまり雑談できるかどうか最初の2秒で決まっちゃう。意識して口角を上げ、ドレミファソラシドのファかソくらいの声の高さが親しみやすく心地いい。これができてない人が案外多いんです。入り際でいい印象を与え、雑談で共感を得られると、人間関係がすごく変わる。仕事なんて突き詰めれば人間関係ですよね。

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