量販店業界には最近の事業環境の逆風をむしろチャンスととらえるライバルたちもいる。その経営トップを直撃した。
家電を買う人がいなくなることはない
ヤマダ電機と並ぶ北関東の雄がケーズホールディングスである。加藤修一会長兼CEOと遠藤裕之社長兼COOに業界の現状と将来について聞いた。
──量販店にとっては、ネット販売との競争も厳しくなっています。
遠藤 アマゾンの脅威とよくいわれました。メーカーから直接仕入れて安売りしている時期は確かにあったが、商売としては儲からなかったのではないでしょうか。今はアマゾン経由で量販店などが売っているケースのほうが多い。アマゾンはメーカーからの仕入れはほとんどないと思いますよ。だから、もうそんな脅威ではない。実質的には量販店と量販店の戦いなのです。
──昨年の既存店売上高は1割以上下落しています。深刻なのでは?
加藤 その前の年に消費増税前の駆け込みがあり、その反動が大きいだけですよ。今年度は前年度実績を超え、すっかり平準化する見通しです。
遠藤 家電商品というのは基本的に買い替え需要で成り立っているわけです。消費増税の影響でそれが早くなってしまった。
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