顔をマスクで覆い、軍隊バッジを取り外したロシア軍部隊がクリミアに侵攻して以来、ほぼ1年を経て、新たなウクライナ停戦合意がミンスクで署名された。この間、何千人ものウクライナ人が殺害され、さらに何十万人もの人が自国内で避難民と化した。
ロシアがウクライナを編入する企てを表明した頃、私は投獄されていた。ヤヌコーヴィッチ前大統領はクレムリンと協調しており、私の幽閉生活は、彼の追放を要求する何百万というウクライナ人の勇気のおかげで終了した。しかし、獄中生活が終わったのは、母国に対する戦争が始まったからで、自由の身になったとはいえ、後味の悪いものであった。
ミンスク合意が、2014年9月に現地で結ばれた合意とは違って成功するという、見込みのない希望を持たずにはいられない。ドンバスの住民は、依然として包囲されロシア軍部隊らの爆撃を受けており、正常な生活を取り戻す必要がある。
クレムリンに約束を果たす意志があるかどうかの判断材料として、ウクライナ初の女性戦闘機パイロット、ナディア・サフチェンコ氏をロシアが解放するか否かがある。彼女は2カ月超にわたり、私が投獄された理由よりも滑稽な罪での、明らかに不当な投獄に抗議するため、ロシアでハンストを行っている。
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