JR特急料金、割引なしでも「45%安く」できる方法

各社で違う料金区分の仕組みを活用してお得に

JR東海の特急料金体系をうまく使うと、540円もお得になるケースがある。その事例を紹介しよう。

■高山線特急「ワイドビューひだ」岐阜―白川口間(53.1km)
【通しの場合】1200円
【分割する場合】
・岐阜―美濃太田間27.3km:330円
・美濃太田―白川口間25.8km:330円
合計660円(540円、なんと45%もお得)
■高山線特急「ワイドビューひだ」鵜沼―久々野間(105.9km)
【通しの場合】1860円
【分割する場合】

・鵜沼―飛騨金山間49.4km:660円
・飛騨金山―飛騨荻原間30.0km:330円
・飛騨荻原―久々野間26.5km:330円
合計1320円(540円・30%お得)

JR四国の特急料金体系を駆使する

JR四国(全線)にも25kmまでの独自の特急料金区分があり、50kmまでの料金が通常より安いケースがある。まずは岡山から四国へ入るときのお約束。JR西日本の岡山―児島間とJR四国を跨ぐ場合は、特別に50kmまでの特急料金が560円に設定されている。そこで、以下のように区間を3分割すると……。

■瀬戸大橋線特急「しまんと」「南風」岡山―大歩危間(118.2km)
【通しの場合】1860円
【分割する場合】

・岡山―丸亀間48.5km:560円
・丸亀―阿波池田間48.1km:530円
・阿波池田―大歩危間21.6km:330円
合計1420円(440円・24%お得)

区間によっては、あと少し短ければ距離の区分を越えずに特急料金が安く済むのに……というケースがある。数キロ先の駅から乗るという手もあるが、分割購入でうまく収める手もある。これは「あと3.1km短かったら100kmを切っていて安かったのに……」という人にうれしい事例だ。

■予讃線特急「いしづち」高松―新居浜間(103.1km)
【通しの場合】1860円
【分割する場合】

・高松―詫間間42.0km:530円
・詫間―観音寺間14.5km:330円
・観音寺―新居浜間46.6km:530円
合計1390円(470円・25%お得)

四国はさまざまな利用方法が考えられる。JR東海の高山線で紹介した3分割よりさらに多い、4分割すると料金を安くできるケースも現れた! 280円のためにここまでするかどうかは別として、理屈のうえではこのようなことも可能という例だ。

■予讃線特急「しおかぜ」「いしづち」多度津―松山間(161.7km)
【通しの場合】2200円
【分割する場合】

・多度津―観音寺間23.8km:330円
・観音寺―新居浜間46.6km:530円
・新居浜―今治間41.8km:530円
・今治―松山間49.5km:530円
合計1920円(280円・13%お得)

いかがだったであろうか。4分割までくるともはやギャグの域にも思えるが、今回挙げた中で実用的に使えるケースもあるだろう。高いイメージのある特急だが、各社の料金体系をうまく使えばお得に乗ることが可能だ。少しでも安く乗れる方法があれば特急、そして鉄道利用が選択肢に入ってくるという人も多いのではないだろうか。

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