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公立小初、中山間校「国際バカロレア認定」の裏側 香美市立大宮小「総合学習」はこう変わった

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全学年が1学期に2つのユニット学習を完了したが、手応えや課題についてこう語る。

「タブレット端末の活用をはじめ、子どもたちはいろいろな学び方を経験しており、IBで重視されているAgency(行為主体性)が発揮されていると感じます。とくに総括課題に取り組む中で、各自の個性がよく見えます。それぞれのよさを認めてさらに伸ばし、各教科で身に付けた力をユニット学習で発揮できるよう、苦手な部分がある子や新たな学びに戸惑っている子にはサポートをしていきたいです」

そのため、教員の学びの体制も整備した。週に1度、16時からワークショップを行い、IBの考え方を学んだり、子どもたちの学びの姿を共有したりしている。

子どもたちの思考の過程を教室の後ろなどに貼って可視化し、各教室を巡りながら子どもたちの成長を共有

また、校内でユニット学習を仕切るIBコーディネーターを任命し、毎週1コマを使って担任とIBコーディネーターが振り返りや評価の突き合わせをする時間もつくっている。

「時間管理面では大変な部分もありますが、みんな公立校初の挑戦ということがモチベーションになっています。月に1度、国内のIB校がZoomで情報共有する機会があり、そこで学びや悩みを共有できることも教員たちの励みになっています」

もともと地域の連携が強いこともあり、自主的に研修会などを行う「IB保護者アンバサダーチーム」が結成されるなど好意的な保護者は多い。だが一方、不安を感じる保護者もいる。「保護者の皆様には子どもたちが学ぶ姿を通じて理解を深めていただけたら」と、森田氏。とくに6年生が2月に行う「エキシビジョン」は注目だという。1年間かけて1つのテーマを探究した集大成を1人ひとりが発表する場で、保護者や地域の人を招いて実施する予定だ。

現在、同市立香北中学校も中等教育プログラム(MYP)の23年度認定を目指しており、同市では大宮小と香北中による「IBでつなぐ小中一貫教育」の実現を予定している。

「公立は異動があるため教員養成は課題ですが、地域の課題解決をグローバルな視点へとつなぐ教育をこのモデル校で示したい。コストの問題から市内全校への導入は難しいですが、学習指導要領と親和性も高いすばらしい教育なので、大宮小を起点にIBの考え方を取り入れた探究的な学びが広がっていくことを願っています」(田村氏)

(文:編集チーム 佐藤ちひろ、注記のない写真と資料は香美市立大宮小学校提供)

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

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