新渡戸文化、STEAM教育実践の場「VIVISTOP」始動 子どもも大人もワクワク、ドキドキが大切

新渡戸文化小学校 ICTデザイナー
SOZO.Ed代表/教育ICTコンサルタント/杉並区立桃井第三小学校学校運営評議会委員。21年3月まで東京都立石神井特別支援学校に勤務し、iPadを積極的に活用しながら知的障害のある子どもたちの創造性・表現の力を引き出すアプローチに取り組んできた。ICT夢コンテスト2016日本教育情報化振興会奨励賞受賞。東京都教育委員会2019年度職員表彰受賞。2児の父
日本ではまだ十分な研究が進んでいないといわれている「デジタルシティズンシップ」とは、「ICTの利用における適切で責任ある行動規範」を指す。似た概念として「情報モラル」が浸透しているが、「情報モラル」教育は「スマホやSNS依存は悪」など抑制的な意味合いが強いのに対して、「デジタルシティズンシップ」教育は、ICTを「生活に欠かせないすばらしいもの」と捉え、よりパブリックでポジティブな意味合いが強い。
「デジタルシティズンシップの授業は2学期以降に開始予定ですが、動画や教材を選定し、子どもたち自身が考えたり判断したりできるワークを取り入れながら、ICTとのポジティブな向き合い方を学ぶ授業にしていければと思っています」
新渡戸文化学園のSTEAM教育、ICT教育を牽引する山内氏と海老沢氏。実はこの2人、教育やICTをテーマとしたイベントやワークショップを開催しているラーニングコミュニティー「SOZO.Ed」の代表(海老沢氏)と副代表(山内氏)という“盟友”でもある。
「STEAMって、“捉え方”だと思うんです。例えば、『1人1台端末』が進んで学校のパソコン室が一部屋空いた。そこで、『この教室はどうなるんだろう』ではなく『この教室で新しいワクワクを生み出すにはどうしたらいいだろう』など、“捉え方”を変え、自ら動く。そんな力がこれからの時代には必要だと思いますし、僕自身も蓄えていきたいですね」
こう話す山内氏に、海老沢氏も続く。
「STEAMやICTに苦手意識を持つ教員の方もいますが、まずは、『自分も一緒に楽しむ』というマインドを持つことが大切。中央教育審議会の『令和の日本型学校教育の構築を目指して』には、子どもたちの未来に向けての希望があふれています。先生方は、昭和から続く学びの風景の一大変化を感じ取り、学校の外に、一歩出てほしい。そこには、そんな先生に協力したい、助けたいと思っている人がたくさんいるはずです」
(撮影:梅谷秀司)
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