吉本興業、お笑い芸人「教育動画」配信の本気度 ゆりやん、チョコプラ、渡辺直美など続々登場

「子どもが楽しみながら夢中になっている過程にこそ最高の学びがある」。こう石戸氏が話すとおり、自分のやりたいことを形にしたい、夢を実現したいなど、学びに必要な内的動機に出合えるのはもちろん、あらゆることから学びを得る子どもが学校の枠にとどまらずに学べるプラットフォームを目指したという。
「これからの時代に大切なのは、将来にわたって学び続ける力。学ぶことが楽しいって知っていることが重要で、それに気づかせてくれるサービスだと思います。プログラミングの必修化やSTEAM教育に注目が集まるなど、子どもたちが学ぶ内容や方法が変わる中で、『ラフ&ピース マザー』が日本発で最先端の学びのあり方を提示してほしい」と石戸氏は話す。
吉本興業も本気だ。今後、「ラフ&ピース マザー」は多言語対応による海外展開を目指している。
前述のとおり「ラフ&ピース マザー」を運営する株式会社ラフ&ピースマザーには、情報通信技術を担うパートナーであるNTTのほかに、クールジャパン機構も出資をしている。クールジャパン機構は、日本の魅力ある商品・サービスの海外需要開拓を支援するファンドで、今回「日本発の良質な教育等コンテンツを日本国内およびアジアを中心とした海外に展開する国産のプラットフォーム事業」に投資。教育動画の配信を通じて次世代に多くの日本ファンをつくること、インバウンドの促進につなげる考えだ。
一方、吉本興業も、お笑いをはじめとする日本のエンターテインメントをアジアそして世界へ広めようとグローバル展開に注力してきた。現在、海外に8拠点を展開し、イベント開催や番組制作などを行っている。こうした海外展開においても、日本発の教育動画配信プラットフォーム「ラフ&ピース マザー」は、大きな足がかりとなるかもしれない。教育とエンターテインメントを融合した最先端の学びを示せるか。今後も注目していきたい。
(撮影:梅谷秀司)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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