業績悪化で崖っぷち、ぴあがセブン&アイと復縁

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業績悪化で崖っぷち、ぴあがセブン&アイと復縁

経営再建中のぴあが、別れた相手と復縁する。

チケット販売最大手のぴあは、12月にセブン&アイ・ホールディングスと、その連結子会社2社への第三者割当増資で29億円を調達する。この結果、セブン&アイは第2位株主(グループ出資比率20%)に浮上し、ぴあは持ち分会社となる。

両社は2001年から提携関係にあったが、06年4月に休止。セブン−イレブンが業界3位のイープラスも扱うことに対し、「一つのコンビニに複数のチケット販売業者が存在するのはお客様の混乱を招く」(矢内廣ぴあ社長)と反発したためだ。

しかし、そんな強気の姿勢も時代遅れに。最大手とはいえ、ぴあの08年度の業績は2期連続で営業赤字に沈む。チケット販売が薄利のうえ、ドル箱だった出版事業が不振で縮小均衡中。そこにシステムトラブルでチケット販売を抑制したのが追い打ちをかけた。08年6月の第三者割当増資に続く追加増資が課題となっていただけに、資本提携はまさに救いの神だったといえる。

セブン−イレブン店舗でぴあのチケット販売が開始されるのは10年秋の予定。調達資金はそれに向けたシステム投資などに充当される。

一方、セブン&アイにとってもうまみはある。チケット販売は低粗利だが、ついで買い需要につながる集客ツールとしては魅力的だ。村田紀敏セブン&アイHD社長は「モノの価格が下がる一方で、ライブ体験など感動を求めるニーズは高まっている。私どもにない、エンタメ分野でのぴあの専門性に期待している」と話す。今後、チケット関連商品の販売や地域イベントとの連動を推進するほか、グループ各社にチケット取扱拠点を拡大する。

ぴあに関しては、ここ数年のリストラや人材流出が影響し、興行主との力関係が弱まっているとの指摘も多い。ローソンのチケット子会社、ローソンエンターメディアのチケット取扱高(上期)は前年同期比24%増と絶好調なのに対し、ぴあは同約6%増。ぴあが提携するファミリーマートでも、今年9月からイープラスのチケット販売を開始した。もたついている間に、ライバルが猛攻勢をかけている。

今回のセブンとの復縁で、ぴあはかつての輝きを再び取り戻せるのか。

■業績予想、会社概要はこちら 

 (高橋志津子、桑原幸作 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

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