過剰装飾なし、JR東の観光列車は新基準になる?

デザインすっきり、新潟―酒田に「海里」登場

旅行商品専用の4号車では、海外でも有名な庄内のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」や新潟の伝統的な花街「古町花街」にある老舗料亭「行形亭(いきなりや)」が調理した日本料理が提供される。

奥田政行シェフ(記者撮影)

アル・ケッチァーノの奥田政行シェフは、JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」の料理も担当しており、鶴岡市にある同店には、四季島で旅したことがある人も多く訪れるという。

「海里に乗車されたお客様が当店にお越しいただいたらサービスしますよ」と奥田シェフは微笑む。行形亭の行形和滋社長も「ぜひ当店にお越しいただき、料理や地酒だけでなく芸妓の歌や踊りも楽しんでほしい」と話す。

乗務員らの気合も十分

1~2号車の乗客は事前予約することで、海里オリジナルのお弁当が提供される。オリジナル弁当の「庄内弁」は、奥田シェフらとともに「食の都庄内親善大使」を務める土岐正富氏が監修した。

オリジナル弁当を監修した土岐正富氏(記者撮影)

一品一品の由来を土岐氏が説明してくれた。すべての食材にドラマがある。北海道で水揚げされた高級ブランド鮭「めじか」を使った料理をメインとしているが、このめじかは山形県遊佐町で放流されたものだという。「食材はオール庄内。ぜひ味わってほしい」という土岐氏の自信作だ。

車両と料理は申し分ない。乗客をもてなす乗務員、車内アテンダント、アンバサダースタッフもオリジナルユニフォームを身に着け、気合十分だ。そのおもてなしが乗客をどこまで満足させるかは実際に体験してみるしかないが、こうしたソフト面が万全であれば、海里は間違いなく、観光列車のスタンダードといえる存在になるはずだ。

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