最多は月19回!「遅延の多い路線」ランキング

埼京線は30分以上の遅れが月3回以上も

ランキングからいくつかの特徴が見える。上位10路線のうち8路線がJR東日本の路線だ。湘南新宿ラインのように東海道線の遅れが高崎線に波及するといったものや、複数の路線が並走する区間の場合、1つのトラブルが複数の路線に影響を及ぼしかねないといったことが理由として考えられる。

小田急線は2016年度の遅延ランキングで5位となった。複々線化完了に伴う今年3月の大幅なダイヤ改正で不名誉を挽回できるか(写真:HAYABUSA/PIXTA)

JR東日本はATOS(東京圏輸送管理システム)の導入線区拡大、ホームドアの整備拡大といったハード面の取り組みのほか、整列乗車を呼び掛けるポスターの掲出などのソフト対策も行っているが、この状況を見る限り効果が出ているとは言いがたい。

小田急線は2015年度に14位、2016年度に5位と遅延が悪化した。だが、30年近い年月をかけて進めてきた複々線化が完了し、今年3月のダイヤ改正による本数増やスピードアップで遅延も減ることが期待される。小田急線に乗り入れている東京メトロ千代田線(ランキング2位)の遅延も減るかもしれない。

相互直通運転が遅延を拡大か

一方で、遅延日数の少ない路線を見ると、45位は東武野田線の1.4日、44位は東急多摩川線の1.9日、43位は京王井の頭線の3.9日、42位は相鉄線4.2日、41位は東武東上線の4.8日という結果になった。42~45位は基本的には他路線との相互直通運転をしていない。この結果を見る限り、首都圏各路線の相互直通運転が遅延を拡大しているという見方は正しそうだ。

国交省は、遅延時間が30分を超えたケースの日数も発表している。こちらも多い順に並べてみた。

1位はJR埼京線・川越線(大崎―新宿―武蔵高萩間)の3.5日、2位はJR宇都宮線・高崎線(上野―那須塩原・神保原間)の2.5日、3位はJR東海道線(東京―湯河原間)とJR横須賀線・総武快速線(大船―東京―稲毛間)の2.1日、5位はJR中央・総武線各駅停車(三鷹―千葉間)の1.7日、6位はJR中央快速線・中央本線(東京―甲府間)の1.6日、7位はJR常磐快速線・常磐線(上野―羽島間)、JR武蔵野線(府中本町―西船橋間)、JR京葉線の1.2日、10位はJR京浜東北線・根岸線(大宮―大船間)の1.0日という結果になった。トップ10すべてがJRの路線であり、特に1位のJR埼京線は30分を超える遅れが月に3回以上もあるという現実には驚かされる。

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