初公開 「鉄道自殺数」が多い路線ランキング 過去10年累計を比較、もっとも多いのは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

JR中央線では未遂を含めた自殺が10年間で253件にのぼる。年間あたり約25人。つまり毎月2人以上のペースで自殺が起きているということになる。最も少ない年でも20件(2006年度)。この実態は、人身事故が多いと悪名高い中央線の性格をよく示している。高水準で安定してしまっているのだ。

東武東上線の自殺が急増

東武東上線では同じ10年間に185件の自殺が発生した。中央線の7割程度だが、最近の3年間(2012〜14年度)に限ると78件(年平均26件)で、同じ3年間に79人が自殺した中央線に匹敵する。東上線の自殺が20件を超えたのは2009年度(23件)が初めてで、その少し前は年間6件程度という自殺が低水準の路線だった。

毎月2人ペースというのは全国でもこの2路線に限られるが、最近5年間で月1人以上が自殺している路線となると、JR常磐線(全線)・京浜東北線・総武線(御茶ノ水・東京〜千葉駅間)・高崎線、小田急小田原線、西武新宿線、東急田園都市線、京王線などが該当する。

なお、東京メトロや都営地下鉄の路線は過去10年の自殺数が80件以下なのでランキングには入っていない。

次ページ1営業キロあたりの鉄道自殺は?
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事