「ヨーロッパ諸国も(トランプと同様に)めちゃくちゃに振る舞うことはできる」と、ドイツ・マーシャル基金ブリュッセル事務所の上級研究員ピーター・チェイスは言う。問題は、「それで何かを得られるのか、それとも自らを傷つけるだけになるのか」という点だ。
アメリカは「債務が持続不可能な軌道で膨らんでいる」。そう語るロンドン・ビジネス・スクールの経済学教授リチャード・ポーテスによれば、「現時点ではそれがアメリカの大きな経済的弱点だ」。
したがって、ヨーロッパが持つ経済的に最強の「テコ」は金融セクターに存在するとポーテスは言う。
ヨーロッパの投資家たちはアメリカの金融資産を大量に保有しており、その中には約2兆ドルの米国債も含まれる。巨額の財政赤字を垂れ流すアメリカは、その穴埋めを外国の債権者たちによる国債購入に頼っている。外国が米国債の購入を止めたらどうなるか。
「それがアメリカ政府の資金調達コストの上昇につながれば、人々は注意を払わざるをえなくなるだろう」と、ドイツ・マーシャル基金のチェイスは言う。


















