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トランプが手を付ける建国依頼の脱法行為「国内に軍隊派遣」の重大問題、政敵を封じるために軍隊を利用することがどれだけマズイことか

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アレクサンダー・ハミルトン、ジェームズ・マディソン、ジョン・ジェイが憲法批准の支持を集めるために発表した論文集『連邦主義者論文』85編のうち13編は、連邦軍の創設に関する懸念を直接的に扱っている。

結局、憲法の批准は、「人民が武器を保有し、携帯する権利は、侵害されてはならない」と保証する修正条項を追加することによってのみ可能となった。

ジョージ・ワシントンが1794年にペンシルベニア州西部で起きたウィスキー反乱を鎮圧するため民兵を召集(そして自ら指揮)した際、議会は最高裁判事に反乱が発生しているとの大統領の判断を承認するよう求めた。

その後1807年、議会は一連の法律(総称して反乱鎮圧法)を制定し、大統領の国内における軍隊使用権限を制限した。大統領が軍隊を動員できるのは、州知事が要請した場合、暴力的な反乱・侵略・武装蜂起が発生した場合、あるいは州がアメリカ国民の憲法上の権利を侵害している場合に限られることになった。

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