〈インタビュー〉宇宙ベンチャーispaceが「株価安値圏での大型増資」。野﨑CFOが語る「もっと早期に十分な資本増強をできなかった理由」とは
――25年3月期末の純資産は70億円。今26年3月期は83億円の最終赤字になる業績計画です。債務超過の回避にはこのタイミングでの増資が不可欠でした。
それはおっしゃるとおり。借り入れをしている銀行とのコベナンツ(財務制限条項)上、今期末に債務超過になることは避けなければならず、エクイティー(資本)を手当てする必要があった。
――昨年10月から今年3月の4回に分けて、米機関投資家のハイツ・キャピタル・マネジメントに70億円の増資を引き受けてもらいました。株価連動の発行価額は平均で1株635円と今回の増資の468円より高い額に。一方で調達額は、新株予約権の行使が進まず、見込んでいた237億円を大きく下回りました。
「2」の打ち上げから月面着陸挑戦が近づくに連れ、また営業進捗を示すこと等によって株価が上がっていくだろう、というポジティブシナリオの前提で、実際に調達した70億円よりもっと多くの金額が取れることを正直、期待していた。



















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