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【異端児の岐路】快進撃のドン・キホーテがトップ交代、バトンを受け継ぐのは“40代プロパーの同期2人”・・・創業者依存を脱却し、勝ち続けられるか

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2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大すると、国内ドンキの売り上げの5%を占めていた免税売上高はほぼゼロに。同年末には、インサイダー情報を基に知人へ株取引を勧めたとして、前社長の大原孝治氏が逮捕されるなど、社内外の経営環境は決して順風満帆とは言えなかった。

前出の関係者は「プロパーの営業マン社長が突っ走っていたら、傷は広がっていたかもしれない。吉田さんの冷静さがあったからこそ、難局を乗り越えられたのだろう」と続ける。

吉田社長は2019年9月に社長に就任して以来、同年1月に完全子会社化したスーパー、ユニーの統合や、「ド」のマークと長い商品名が印象的なプライベートブランドのリブランディングを成功させた。

今2025年6月期の営業利益はインバウンドの復活も追い風に、2月に上方修正した公表計画、1550億円を上ぶれる勢いで推移している。これは吉田氏就任直前の2019年6月期実績(631億円)の2.4倍に相当する。

9月には40代プロパーの双頭体制に

そしてこの秋、かねて「営業に大政奉還しなくてはならない」と語っていた吉田氏はPPIHと子会社、ドンキの社長を退任する。バトンを受け継ぐのは営業出身の2人。ホールディングスの社長CEOに就く森屋秀樹氏、そして中核のドンキ社長に就く鈴木康介氏だ。

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