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【ワタミ流の新生サブウェイ】大量出店に向けスキマバイトのタイミーとタッグ結成、スポットワーカーの活用で人手不足は解消できるか

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2025年度に東京都心などで出店する直営13店舗は、これらの方式で運営する予定という。当面は直営店のみでの導入だが、軌道に乗ればFC店に手法を提供していくことも検討している。

こうした異例ともいえる店舗運営に乗り出したのは、今後急ピッチで加速していくサブウェイの新規出店に必要な従業員を確保するためだ。ワタミは2025年度の35店舗を皮切りに、2026年度以降は毎年50~100店舗を出店し、34年度までに1065店舗体制(現時点では約200店舗)へ拡大する壮大な構想を掲げている。

その出店拡大に際し、大きなボトルネックとなるのが人手の確保だ。とくに外食業界は待遇の低さなどを理由に、建設業や介護業などと並んで人手不足が深刻化している。厚生労働省によると、飲食店や宿泊施設などで調理の仕事に従事する「飲食物調理従事者」の2025年2月の有効求人倍率は2.65倍。全職業の1.19倍を大きく上回る。

スポットワークのサービスは幅広い年代で急速に利用者数が拡大しており、タイミーの登録者数は2025年1月時点で累計1040万人に上る。この膨大な労働者のストックを活用するのがワタミの狙いだ。

ただ、タイミーを通せば時給の3割程度の手数料を支払う必要があり、バイトを直接雇用する場合と比べて人件費が高くなる。それでもタイミーを使うメリットについて、ワタミの渡邉会長は「バイトを直接雇用しても、平均して3カ月で辞めていき、また採用や研修のコストがかかる。これらの費用を加味しても、都心であれば収支は合う」と強調する。

軌道に乗るかは未知数

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