勘違いが老化を加速「男のスキンケア」3つの鉄則 「皮脂」や「光対策」の正しい理解が健康を守る
「基礎化粧」という言葉があるように、これまでスキンケアは「メイク前の準備段階」として捉えられてきたが、そもそも人体において皮膚は腸に次ぐ、表面積を持つ第2の免疫器官だ。バリア機能を有し、外部から有害なウイルスや細菌の侵入を阻み、体内の大切な水分を逃さない役割がある。
つまり、肌の手入れは、「健康を維持するためのメンテナンス」であると言える。
では、いったい何をすればよいのか。スキンケアの基本は、3つ。「洗う」「保湿する」「守る」――これに限る。
まず「洗う」だが、多くの男性は洗い方が乱暴だ。洗顔料に少量の水を混ぜ、手のひらでゴシゴシこすって、洗えたと勘違いしている。鼻や頬骨は隆起していて、小鼻の脇は皮脂分泌が活発なので汚れがたまりやすい。そんな状態なのに、手のひらの「面」でこすっても汚れは落ちない。
また、ガス台の油汚れにいきなり原液の洗剤をかけてこすっても汚れが広がるばかりで落ちないのと同様で、皮脂とホコリなどが混じった汚れは、最初にぬるま湯で1分ほど予洗いをして緩めたい。
その後、洗顔料はこんもりと盛れるほどにしっかりと泡立て、たっぷりの泡の表面張力を使って汚れを絡め取っていこう。つまり、手のひらの「面」で泡を潰してしまっては意味がなく、泡が隅々まで行き届くよう、指の腹の「点」を使ってくるくると円を描くようにして洗うのが大切だ。
また、皮膚はこすれに弱いので、強くこすれば刺激となって肌荒れし、色素沈着する。そんな刺激が長く続けば、合わない靴を履いてかかとの皮膚が厚くなるように人体は防御のためにやむなく角質を厚くするので、肌はゴワついてくる。そのような理由から、「やさしく洗う」のも大きなポイントとなる。
洗顔料は、オルビスの人気シリーズ「オルビス ミスター」の「フォーミングウォッシュ」が、スキンケア初心者の男性でも使いやすいだろう。毛穴よりも小さい皮脂吸着微粒子と、汚れを吸着してくれるモロッコ溶岩クレイを配合したもので、豊かな泡立ちで洗いやすい。オイルや香料、着色料など肌への負担となるものを含んでおらず、「乾燥&テカリ」の対策が同時にかなう。泡はそのままシェービングにも使えて便利だ。
肌がベタつく男性ほど「保湿」が必須
次に「保湿」。皮脂は前述したようにバリア機能の一端を担っているが、酸化すると刺激になるので落とさなければいけない。ただ、どんなに丁寧に優しく洗っても、皮脂だけでなく肌に大切な潤いまで奪ってしまうので、保湿が必要になる。
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