世界的なドキュメンタリー作家として知られるワン・ビン監督の最新作は何と3時間35分と長尺だ。
だが代表作『鉄西区』は9時間5分、『死霊魂』は8時間26分にも及び、ワン作品が長尺なのは実はそれほど驚くべきことではない。彼の作品を見終えた後の心地よい疲労感と映画的興奮は唯一無二だ。
名もなき若者たちの青春模様
本作の舞台となるのは、上海を中心に長江下流一帯に広がる「長江デルタ地域」。ここだけで中国全体の国内総生産(GDP)の約4分の1を占めており、日本のGDPをはるかに超える。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら