「中受アカ」との付き合い方、SNSに氾濫する受験情報に踊らされる親の杞憂 SNS「中受沼」の食事会で感じた「中の人」の素顔
①親が(難関校の)過去問をサクサク解ける、
②親が在宅勤務を含め仕事量をフレキシブルに調整できる社会的地位を有している、
③塾の面談で担当講師と対等に話が出来る情報量を持つ、
④子どもに対して感情的になることはほぼない〉
私もこの内容に同意だ。だからこそ、われわれの中学受験塾のようなサービス業が、子どもの受験勉強への「伴走」を代行したり、受験校選定を手伝ったりしているのだ。
中学受験をシンプルに考えよう
私が言いたいことはもうおわかりだろう。
中学受験が活況を呈するとともに、たくさんの保護者向けの情報が氾濫しているが、「それらに右往左往する必要は一切ない」ということだ。「わが家はわが家。よその家はしょせんよそ」という冷静さを持っていただきたいと思う。
ここで、先日私が刊行した『ぼくのかんがえた「さいきょう」の中学受験』(祥伝社新書)の一部を引用したい。
「受験勉強に打ち込む」→「志望校の合格最低ラインを上回る得点をとる」
わが子が中学受験でなすべきはこれだけです。ですから、保護者が有益な情報をいくら集めたとしても、結局はわが子が入試本番で得点できなければ意味をなさないのです。中学受験の主役はわが子。合格した中学高校に六年間通うのもわが子です。〉
氾濫する情報に呑まれているとつい、このシンプルな図式を忘れてしまうもの。情報は、心をかき乱されるものではなく、自ら利用するものだ。上手に取捨選択しつつ、子どもの塾講師などとも連携を取り合いながら、わが子自身が学力を伸ばせるかどうかを第一に考えて支えてあげてほしい。
(注記のない写真:polkadot / PIXTA)
執筆:中学受験指導スタジオキャンパス代表/国語専科・博耕房代表 矢野耕平
東洋経済education × ICT編集部
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