パンデミックで誕生「コロナ長者」の夢と現実 長者の資産はピーク時から平均して58%も減少

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コロナ長者の平均純資産は、パンデミック前と比較すれば依然として大きく増えているが、電子商取引を筆頭に、それぞれのカテゴリーで劇的に減少。自宅で退屈を感じていた多くの人々がコロナ前の生活を再開する中で、投資家の関心(そして投機)が冷え込み、コロナ長者の資産はピーク時から平均58%減った。

1日1.90ドル未満の生活者は約9700万人増

こうしたコロナ長者の盛衰は目を引くが、パンデミックで仕事を失うなど苦境に陥った労働者の存在も世界中で見られる。世界銀行の報告書によると、パンデミックで1日当たり1.90ドル未満で生活している人が約9700万人増えた。

パンデミック関連の公的支援は幾分かの助けとはなったが、失われた全てを補うことはできない。新型コロナの最悪期が過ぎ去ったように見える今年だが、新たな暗雲が広がった。食品・エネルギー価格が高騰し、金利も上昇。世界的にリセッション(景気後退)リスクが台頭している。

裕福な国でさえ生活費が急上昇しており、低所得世帯はこの冬、暖房と食事のどちらかを選ばなければならなくなると活動家は警告。世銀によれば、貧困国では何百万人もの人々を貧しさから救い出すための何年にもわたる取り組みがパンデミックで台無しになった。高インフレと公的債務の急増が、立て直しを図るそうした国々の能力を妨げているという。

原題:The Extraordinary Rise and Fall of the Covid Billionaires (抜粋)

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著者:Anders Melin

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