米国の決済大手・ペイパルに3000億円で買収されたPaidy(ペイディ)。新たな体制で何を狙うのか。杉江陸社長に聞いた。
──上場準備をしていたとのことですが、買収に着地した経緯は。
ギリギリまで上場とM&Aを同時並行で検討していた。どちらがより成長に資するか。ペイパル側の意図も確認しながら議論し、(ペイパル傘下に入っても)経営の自律性が担保できる、既存の株主に迷惑をかけずに済むと判断できたことが決め手となった。
M&Aであれば、相手のケイパビリティー(能力)にも頼れる。上場すると株主に迷惑をかけすぎる経営はできないが、プライベートで資金を調達することでより速く成長できる。
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