みずほ「システム障害」が終わらない真因 金融庁は異例の措置でガバナンスを問題視

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みずほフィナンシャルグループのシステム障害が止まらない。事態を重く見た金融庁は、検査の途中で業務改善命令を出すという異例の措置に出た。だが、当局が問題視しているのはシステムだけではない。

再発防止策を発表した後もシステムトラブルが発生し、8月に謝罪会見を行ったみずほFGの坂井辰史社長(左)とみずほ銀行の藤原弘治頭取(右)(撮影:尾形文繁)

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今のままでは、いつまでたっても障害が収まることはなく、今後、永遠に続くのではないか──。

システムを担当するみずほ銀行の中堅行員は、こんな不吉な“予言”を口にする。

みずほでは、今年2月から9月にかけて、実に8回ものシステム障害が発生。6月には、原因を調査した第三者委員会の報告を受けて抜本的な再発防止策を打ち出したものの、その後も相次いで障害を起こすなど、まさに泥沼の様相を呈している。

中でも影響が大きかったのは、1回目と5回目の障害だ。

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