情報交換や交流で生じる「仲間効果」とは何か? 4つの発生メカニズムを検証

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世界銀行が発表したデータによると、中小企業は全世界の90%のビジネスを担い、50%以上の雇用創出をしている。とくにほとんどの仕事が中小企業によって創出される新興国では、中小企業の発展が援助機関や政府の最優先政策目標となっている。

実際、新興国では政府をはじめとするさまざまな機関がビジネスや財務・経営管理に関する起業家向けの教育プログラムを実施している。経済実験に基づくいくつかの既存研究では、こうしたプログラムが参加企業の利潤や売り上げを一定程度高めていることが明らかになった。ただし、参加者の満足度は高い一方、参加率は低いことも報告された。

4つのメカニズム

なぜ参加率が低いのだろうか。筆者らは、教育プログラムへの参加の意思決定に、仲間の意思決定が与える影響(以下、仲間効果)がその一因であるという仮説を立て、仲間効果が発生するメカニズムとして次の4つを考えた。

1つ目は、「直接交流の恩恵」だ。仲間が同じプログラムに参加していれば、会場への移動中や休憩時に会話を楽しむことができる。2つ目は「情報交換」だ。内容への理解を深めたい場合も、同じプログラムに参加したことのある仲間と情報交換ができる。3つ目は「ただ乗り」だ。自分はプログラムに参加せずに、参加した仲間から関心のある内容を教えてもらう。最後は「口コミ」だ。自分より早く参加した仲間からプログラムの内容や質についての情報が伝達されることを指す。

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