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現代版「万里の長城」を構築へ 3月上旬、総合的な国土空間規画が策定された

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習体制は新たな国土計画において、ハイテク装備の「万里の長城」を築こうとしている。

緊張が続く中印国境。中国人民解放軍は今年になって一部兵力を撤退させた(撮影日不明)(INDIAN MINISTRY OF DEFENCE/AFP/アフロ)

インドとの国境に近いカラコルム高原の某所。岩肌を覆う白い雪と透き通るような青空を背景に、辺境を防備する人民解放軍部隊の政治委員が力強く語る。「他人のものは、ほんの少しでも欲しくない。だが祖国の領土と主権を侵すなら、いかなる人間、いかなる勢力でも許さない」。

2月19日、中国は昨年6月の中印国境紛争の中国側死者が4人であったと報じ、併せてその地域を守る辺境防衛部隊の緊張した日常を動画で公開した。

ただし、動画はインドを名指しせず、「外軍」に対して祖国を守るために奮闘する英雄たちの献身ぶりに焦点を当てた。北朝鮮並みの重々しいナレーションは、国家のため奉仕する「カラコルム精神」の発揚を聴衆に促す。

著名な中国人ブロガーの仇子明はそこに国家のきな臭い意図を感じ取り、政府への疑問をSNSで発信した。仇は拘束され、3月、英雄烈士保護法で起訴された。

昨年以降、中国共産党は外敵の脅威を強調して国民の警戒心をあおる傾向を強めている。党や軍の報道では、あたかも中国全土が外軍に包囲され、国家の危機にあるかのように描かれる。そこでは内と外との境界が強調され、内側は党の意思が貫徹された理想郷だ。

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