データが物語る飲食店の深刻な打撃 年間の倒産件数は過去最高、解雇は1万人超

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緊急事態宣言後の歌舞伎町(1月8日20時頃)(記者撮影。写真と本文は直接関係ありません)

「12月は飲食店にとって最大の繁忙期。少しでも挽回できたらと思っていたが、今回の感染拡大でその望みは消えた。12月の売り上げが厳しければ、廃業に踏み切る店も多いだろう」

2020年11月下旬、東京都内で複数の飲食店を経営するあるオーナーは力なくそう口にしていた。その後も感染拡大は止まらなかった。

2020年5月の緊急事態宣言の解除以降、飲食店のマイナス幅は徐々に縮小していた。だが、予約サイト・テーブルチェックが集計したデータによると12月は来店客数が4割減と再び悪化した。

ただし、飲食店といっても苦境の度合いには濃淡がある。日本フードサービス協会のデータによると、宴会やビジネス会食での利用が激減している影響でパブ・居酒屋が直近で4割減となっているのに対し、ファーストフードはほぼ前年並だ。

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