「売り方を180度変える」 インタビュー/マツダ社長兼CEO 丸本 明

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
まるもと・あきら 1957年広島県生まれ。慶応大学工学部卒業。80年マツダ入社。開発・設計部門が長く、99年に41歳で取締役に就任。経営企画や米州事業などを担当し、2018年6月から現職。座右の銘は「飽くなき挑戦」。(撮影:梅谷秀司)

特集「マツダの試練」の他の記事を読む

2期連続で減益見通しのマツダ。合弁の米国新工場稼働も控え、今が踏ん張り時だ。経営環境が激変する中、スモールプレーヤーとしてどう存在感を示していくか。丸本明社長に聞いた。

──昨秋発表した中期経営計画では、来年度(2020年度)も低い利益水準が続く見通しです。

来年度は昨年投入した新型の「CX-30」、「マツダ3」の貢献が期待できる。ただ、中国や欧州などでの新車販売は景気減速で市場自体が厳しいだろう。そうした販売環境の中で、次世代車の開発費やトヨタ自動車との合弁工場立ち上げ、米国の販売網強化など成長に向けた投資が続くので、業績面ではまだ我慢の時期だ。

自動車業界はCASEへの対応でかつてない大変革期にある。足元は苦しいが、中期的な視点で経営するのが私の仕事。世界シェア2%のスモールプレーヤーであるマツダが生き残るためには、ブランド価値の引き上げが必須だ。そのためにも今進めている販売改革をやり切らなければいけない。

──新型マツダ3は主力市場の米国で量販価格帯の販売が苦戦しました。反省点はありますか。

マツダ3は19年から投入を始めた新世代車種の第1弾として、商品価値を引き上げた。その価値を販売店を通じてお客さんに伝えるところがまだ十分ではない。車の出来には自信があるので、訴求をしっかりやっていく。

関連記事
トピックボードAD