理系の研究分野において、中国の大学・研究者の躍進が著しい。その中でも注目は、「中国のシリコンバレー」深圳に新設された公立校・南方科技大学(南科大、サステック)だ。
直近の世界大学ランキング(英タイムズ・ハイアー・エデュケーション)では、開設わずか7年で大阪大学に迫る勢いのポジションにつけている。南科大の陳十一校長が、海外メディアの取材に初めて応じ、優れた頭脳の獲得競争における自校と中国の強みを語った。
(注)週刊東洋経済掲載インタビューに加筆しています。
教育という点ではまだまだ努力が必要
──南方科技大学は2018年秋に初めて、世界大学ランキングに入りました。
私たちにとってこのランキングの意味は、世界のトップレベルの大学との差がどこにあるのかを定量的に明らかにできた点にあります。具体的には、論文引用数や国際性という点では健闘していますが、教育という点ではまだまだ努力が必要です。
同時に、大学の価値というのは定量的に評価できるものだけでは構成されていません。社会に対する影響力がその好例です。本当の意味で優れた大学になり、社会によい影響を及ぼすために、まだまだ努力が必要です。
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