中間決算に透ける踊り場 企業業績は減速が鮮明に 曲がり角の企業業績

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2018年度の営業利益は前年比4.6%増と減速する。

日産自動車は3期連続で減益の見通し。北米の販売奨励金が利益の圧迫要因になっている(撮影:大澤 誠)

3月期決算企業の2018年4〜9月期(中間)決算が出そろった。東洋経済予想では、18年度の通期営業利益の見通しは前年比4.6%増。17年度の同12.9%増に比べて減速する。各社の決算について『会社四季報』の業界担当記者に聞いた。

自動車は業界内で明暗

──米中貿易戦争で自動車が焦点になっている。

自動車担当 独ダイムラーやBMWは上期大幅減益だったのに対し、好調ぶりが目立ったのがトヨタ自動車。中間営業利益は1兆2618億円(前年同期比15%増、以下同)。通期の見通しも2兆4000億円と前年比横ばいに引き上げた。当初減速を見込んでいた米国市場で、大型ピックアップトラックやSUV(スポーツ多目的車)が売れている。アジアの好調に、お家芸の原価改善努力や円安効果も加わる。貿易戦争など不透明要因は多いが、足元は悪くない。

対照的に厳しかったのは日産自動車とSUBARU。日産は販売奨励金をつぎ込んだ前モデルの主力セダン「アルティマ」の在庫圧縮が収益悪化の要因になった。通期でも自動運転や電気自動車など、開発費が膨らむ。スバルは11月1日に公表したエンジンのリコール費用引き当てで中間営業利益は74%減に。通期も42%減と冴えない。

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