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小田急、悲願の複々線化 "遅い電車"の汚名返上

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混雑解消、スピードアップ、運行本数増。約30年にわたる複々線化工事が完了し、そのメリットを生かしたダイヤ改正で小田急電鉄が攻勢に転じる。はたしてその勝算は。

(本誌:大坂直樹)写真:3月17日、新宿駅でデビューした小田急のロマンスカー「GSE」

出発進行──。プラットホームからあふれんばかりの鉄道ファンに見送られて、真新しい赤い列車が新宿駅を出発した。3月17日朝9時00分、小田急電鉄の新型特急ロマンスカー「GSE」はデビューした。だが、この日は小田急にとってそれ以上に重い意味を持つ。1989年から続けてきた複々線化工事が先頃ようやく完了し、複々線化のメリットを存分に生かした新ダイヤがスタートした日でもあるからだ。

「感無量。ようやくここまで来た」。小田急の星野晃司社長が心境を語る。複々線化の工期は約30年、64年の計画策定までさかのぼれば50年を超える大プロジェクトだ。

線路容量が2倍になり運行本数が増える

電車内は超満員、しかもノロノロ運転。小田急線を長年悩ませてきた朝ラッシュ時の状況が、複々線化で解消されようとしている。

複々線化とは、簡単にいえば上り線と下り線の二つ(複線)だったものを、上り線二つ、下り線二つの計四つにするということだ。

複々線なら各駅に停車する普通列車と急行などの優等列車が別々の線路を走るようになる。各駅停車の列車が、後からやってくる優等列車の通過待ちのために途中駅で長時間停車することはなくなる。前方の列車がつかえて徐行運転を強いられるというケースも減る。

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