30年越しの複々線化工事に続く、小田急電鉄の長期プロジェクトが始動しつつある。小田急の牙城である新宿駅西口の再開発計画がそれだ。
新宿駅西口周辺には小田急の運営する商業施設がずらりと並ぶ。新宿駅の真上には旗艦百貨店である「小田急百貨店」、駅を出て右側にはビックカメラなどが入居する「小田急ハルク」、左側に曲がって小田急百貨店と京王百貨店の間にある専門店街「モザイク通り」を抜けると、ファッションビル「新宿ミロード」がある。そして、地下広場にはショッピングモール「小田急エース」が広がっている。

小田急小田原線(新宿-小田原間)が開業したのは1927年のことだ。戦後、小田急は新宿駅西口の開発に本腰を入れ、67年に小田急百貨店が入居する新宿西口駅ビル、84年に新宿ミロードが入居する新宿南口駅ビルを相次いで完成させた。
2000年には小田急ハルクが現在入居する東京建物新宿ビルを取得。11年にはかつて富士重工業(現・SUBARU)が本社を構えていた新宿スバルビルを買収するなど新宿駅西口で自社物件を増やす。
小田急は中期経営計画で新宿駅西口再開発の検討を始めた。同じく西口周辺に土地を持つJR東日本(東日本旅客鉄道)、京王電鉄、東京メトロ(東京地下鉄)、明治安田生命保険、ヨドバシカメラなどにもビジネスチャンスだ。
新宿駅西口を出て真っすぐ歩くと、そこは超高層ビルが立ち並ぶ新宿新都心。71年竣工・開業の京王プラザホテルを皮切りに、91年には東京都の新庁舎が登場した。最近でも08年にモード学園コクーンタワー、11年に住友不動産新宿グランドタワーが竣工するなど、街並みの様相はつねに変化している。
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