Jリーグの10年改革 経営危機から反転攻勢
経営危機も経験したJリーグだが、巨額契約をきっかけに変貌している。
開幕から約3カ月、Jリーグが元気だ。1部リーグであるJ1の観客動員数は、前年同期比で約10%伸びている。
近年、Jリーグは危機に瀕していた。J1の観客動員数は減少傾向(図表1)。試合中継の放映権料やスポンサー収入も伸び悩み、資金難に直面していた。
スター選手が欧州に流出する一方で、資金が足りず各クラブの選手育成も進まない。いつしか日本のサッカーは「代表戦だけが盛り上がるものになってしまった」(村井満チェアマン)。
資金難から一気に攻勢
転機となったのは、世界中でスポーツメディアを展開する英パフォーム・グループとの契約だ。今シーズンから10年間、合計2100億円の放映権料を得る。
昨年度のJリーグの放映権収入は約50億円だから、かなりの大型契約だ。従来は衛星放送のスカパーJSATホールディングスが放送してきたが、今シーズンからはパフォームの動画配信サービス「DAZN」(ダゾーン)に変わった。
Jリーグにとっては単なる視聴形式の変更だけではない。豊富な資金を活用した、25年目の大改革の始まりと言えるものだった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら