ベトナム人留学生は泣いている 外国人労働者急増の裏側

印刷
A
A

外国人労働者で近年急増しているのがベトナム人留学生だ。彼らが置かれている現状を直視すれば、留学生政策の恥部が明らかとなる。

(ジャーナリスト:出井康博)

[記事のポイント]

(1)日本で働く外国人労働者は2016年時点で100万人を突破。急増しているのが技能実習生と留学生だが、後者には職種制限がないため「偽装」も増えている

(2)多くはベトナムなどからブローカーに借金漬けにされて来日する。日本人が嫌がる肉体労働で搾取され、しかも稼ぎは専門学校などに吸い上げられる

(3)政府は留学生30万人計画を掲げている。だが、本来は親日の若者を育てるべき留学制度が、逆に反日の外国人を増やす結果になっている

 

東京・中野区の混み合った住宅街にある2階建てのアパート。階段を上った先の1室が、ある日本語学校の「寮」として使われている。部屋の広さは4畳半程度。窮屈そうなユニット式の風呂とトイレはあるが、1人で暮らすにしても狭い物件だ。そこにベトナム人留学生が3人で暮らしていた。

寮費は1人月3万円。1室9万円なのでアパートとして借りた場合の2倍ほどになる。日本語学校がボッタクっているのだ。学費を加えれば、留学生の負担は年100万円を超える。平均賃金が月1万〜2万円というベトナム人にとっては莫大な額だ。そんな大金を投じてまで、なぜ彼らは日本で暮らすのか。尋ねると3人とも同じ答えだった。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
ソフトバンク「20兆円ファンド」急ブレーキの難局
ソフトバンク「20兆円ファンド」急ブレーキの難局
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
宅配ドライバー「多重下請け」で疲弊する深刻問題
宅配ドライバー「多重下請け」で疲弊する深刻問題
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内