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深セン発 中国メイカー革命<第1回> 君は沸騰都市を見たか?
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かつては下請けの巨大集積地、今やアジアのシリコンバレー。起業家の野心が沸騰する街、中国・深センで始まった製造業革命は世界を変えるのか。その真実を連載で探る。
(本誌:杉本りうこ)
[ポイント1]
ファーウェイ、テンセント、DJIなど中国を代表するハイテク企業が本社を置く深セン。ベンチャーキャピタルの間では「アジアのシリコンバレー」とも呼ばれる
[ポイント2]
小さな漁村だった深センは、改革開放路線の下で1980年に経済特区となり、西側経済圏から隣接する香港を経て中国へ投資する窓口として発展した
[ポイント3]
初期は下請けの集積地だったが、創業を促進しハイテク分野への投資を促した深セン市政府の戦略が奏功。有力な国有企業が存在しないことも幸いした
経済成長の減速ぶりが際立つ中国で、世界の投資家、起業家の注目を集めている都市がある。わずか30年で、寒村からアジアに広がる製造業ネットワークの中枢へと変貌した広東省深センだ。その地位はかつてのような下請け産業の集積にとどまらない。ウェブで結び付いた世界の起業家が新たな形の製造業を創出する「メイカー革命」の聖地として、米シリコンバレーと並ぶ活況を呈しているのだ。
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