最近、モスクワからさまざまなメッセージが送られてくる。情報源はクレムリン(ロシア大統領府)関係者か、かつてロシア外務省で働いていた筆者より少し若い世代(40代後半から50代初め)で、現在はマスメディア幹部や民間企業の経営者もしくは幹部になっている人たちだ。
年収も日本の局長レベルの官僚と比較すると最低数倍はある。能力のある官僚が民間に転出する事例はプーチン政権になってから増えてきた。こういう人たちは民間人になっても、個人的チャンネルを利用して外交政策に影響を与えることができる。連絡方法はメールや電話のこともあるが、メッセンジャーにメモや口頭メッセージを託すこともある。ロシアの内在的論理を知っている言論人が日本にはあまり多くないので、筆者を通じてロシア側の本音を伝えたいのであろう。
日本人でも外国人でも、さまざまな人が筆者に情報を流してくる。しかし、筆者はそのような情報がいかに興味深いものであっても、そのまま自分の意見として読者に伝えることはない。情報源の思惑も併せて読者に伝えることにしている。
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