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飲食・サービス、あの手この手の受動喫煙対策 先頭走るスタバ、道半ばドトール、撃沈ワタミ

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非喫煙者の4割以上が、過去1カ月に「受動喫煙の機会があった」と答えた場所がある。居酒屋やカフェなどの飲食店だ(2015年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」)。厚労省が「健康日本21(第2次)」の中で22年度までの目標とする15%を大幅に超過している。

ドトールコーヒー 実は全面禁煙店も多い

受動喫煙対策が甘いとやり玉に挙げられがちな外食産業だが、手をこまぬいてきたわけではない(図表1)。

[図表1]
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特集「攻防! たばこ規制」の他の記事を読む

全国に1100店以上を展開するドトールコーヒー。“吸える喫茶店”というイメージが強いが、今や半分以上の店舗はガラスドアで仕切って密閉した完全分煙店となっている。喫煙室の出入り口にはエアカーテンを設置し、ドア開閉時に煙が禁煙席に漏れないように配慮している。

対策に本腰を入れたのは10年のことだ。創業30周年を機に、「白ドトール」と称される店舗への大規模改装によって、完全分煙店の設置を進めてきた。今では「地方のショッピングセンター(SC)をはじめ女性客が多く、全体でも51%は女性だ」(同社)という。厚労省案が法制化されればこの完全分煙店すら許容されなくなるが、全面禁煙店も200近くまで増やしている。

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