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悲観論台頭でも光明は残った北方領土問題 地対艦ミサイル配備に岸田外相への非礼

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11月にはペルーの首都リマで会談。翌日、ロシア側は北方領土問題の前進を期待する流れを牽制した(SPUTNIK/時事通信フォト)

「プーチン大統領は安倍首相の地元・山口県の招請を受けたのですから、首脳会談で(領土問題について)首相を失望させるとは思えません」──。

在日ロシア大使館のユーリ・サープリン参事官(2国間関係・政務部担当)の言葉である。

同参事官と完全オフレコの約束で食事をしながら長時間、話をする機会があった。完オフ懇談の内容を記事化するのはルール違反である。

だが、冒頭の言葉に続けて同氏が語ったこともあえて紹介したい。

「そして大統領は、日ロ首脳会談が失敗に終わった、と日本のマスコミが報じるようなことにもしないと思います」

サープリン参事官はプーチン大統領の日本語通訳である。2012年12月の第2次安倍内閣発足以降、安倍晋三首相はプーチン大統領と12回会談している。そのすべての通訳を務めてきた。ちなみに安倍首相のロシア語通訳は、外務省欧州局の城野啓介ロシア課事務官である。

両首脳は直近でも3回会っている。とりわけ、際立つのは「テ・タテ」(仏語tete-a-tete・記録係も同席させず通訳のみの非公式首脳会談)が多いことだ。

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