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悲観的見通し強まる日ロ交渉をどう読み解くか プーチンのシグナルを読む力が日本にあるか

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12月2日、ロシアのプーチン大統領と会談する岸田文雄外相(右端)。大統領が発するシグナルを、日本政府はきちんと読み解いているのか(SPUTNIK/時事通信フォト)

ロシア情勢に関する日本のマスメディアと有識者の「読む力」が、情けないほど落ちている。もし、外務官僚も同様にロシアからのシグナルを読み取ることができていないならば、12月15〜16日のロシアのプーチン大統領の訪日で、北方領土問題を解決する機会を失してしまうおそれがある。

12月2日午後(日本時間同日夜)、ロシアのサンクトペテルブルクを訪問中の岸田文雄外相が、プーチン大統領と会談した。会談で岸田外相は安倍晋三首相の親書をプーチン大統領に手渡した。

〈日本側の説明によると、会談は約30分間行われ、プーチン氏は「我々の接触が継続していることを歓迎する。双方が関心を持っているあらゆる問題を協議していきたい」と強調。(中略)岸田氏は、プーチン氏が1日の年次教書演説で「日本との関係が質的に前進することを期待している」と述べたことを「歓迎する」と評価。安倍首相のメッセージを伝え、訪日に向けた準備状況を説明した。プーチン氏は「両国関係の回復をうれしく思う」と言及。経済協力を含めて「幅広い分野で協力していきたい」と語った。〉(12月3日「朝日新聞デジタル」)

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