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85歳パチンコ王、カンボジアで「救貧銀行」 ひと烈風録第33回/マルハン会長・韓昌祐

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16歳で日本に密入国し、パチンコ王に。今はカンボジアでマイクロファイナンスに力を注ぐ。差別され続けた男の新たなリベンジマッチだ。

[ポイント1]
韓国から日本に16歳で密入国し、パチンコ店マルハンを売り上げ日本一に育てた韓昌祐。その彼がカンボジアで2位の商業銀行を経営している。

[ポイント2]
韓は在日のパチンコ店経営者として、差別や融資の壁に苦しんできた。銀行は企業の死命を制するから差別をしてはならないという思いが根底にあった。

[ポイント3]
日本の銀行システムを持ち込めばたやすいという考えは浅はかだった。今は慈善事業ではなくビジネスとしてのマイクロファイナンスに的を絞る。

 

軽々と年齢を超越する、恐るべき経営者たちがいる。鈴木敏文(83、セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問)、鈴木修(86、スズキ会長)、そして金川千尋(90、信越化学工業会長)……。くしくもみな中途入社である3人は、しかし、脂が乗った壮年以降は本業一直線。さすがに80の声を声を聞いて、新たに起業しようという気分にはならなかった。

東京・八重洲の高層ビルに東京本社がある。パチンコに一時の勢いはないが、それでも財務体質は超優良。長男は高校生のときに事故で亡くなり、元甲子園球児の二男が社長を務める(撮影:尾形文繁)

当年85歳、韓 昌祐(ハン・チャンウ)は違う。16歳で韓国から日本に密入国し、マルハンを売り上げ2兆円の日本一のパチンコチェーンに育て上げた。このパチンコ王が今、また飛んだ。

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