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大量離職招いたユニクロ「半年店長」量産政策 「店長育成が最優先。昇格しなければ去れ」

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昨年3月、オープンでにぎわうユニクロ銀座店。大型店の店長は会社の花形だ(撮影:風間仁一郎)

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2020年に売上高5兆円、経常利益1兆円を目指す──。11年の秋、柳井正社長はユニクロの成長に向けて一段とアクセルを踏み込むことを宣言した。この目標達成のために、グローバルで年間1500名の店長を育てるという大方針も併せて打ち出された。

店長の数が不足しては、大量出店による高成長路線は絵に描いた餅だ。そのためユニクロでは、新入社員をいかに短期間で店長に育成するかが大きな課題となってきた。

同社では新入社員全員が店舗に配属され、半年後の8月に「店長代理資格認定試験」に合格することを目指す。資格名は「店長代理」だが、入社半年後の第1回試験で合格すると、すぐに店長に抜擢される。一発合格組は「半年店長」と呼ばれ、社内ではエリート扱いだ。

12年には入社した173人のうち54人が半年で店長代理資格を取得し、すぐ店長ポストに就いている。部下から「半年店長」を出すと育成した側の評価も高まるため、上司も必死に尻をたたく。

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