2020年に売上高5兆円、経常利益1兆円を目指す──。11年の秋、柳井正社長はユニクロの成長に向けて一段とアクセルを踏み込むことを宣言した。この目標達成のために、グローバルで年間1500名の店長を育てるという大方針も併せて打ち出された。
店長の数が不足しては、大量出店による高成長路線は絵に描いた餅だ。そのためユニクロでは、新入社員をいかに短期間で店長に育成するかが大きな課題となってきた。
同社では新入社員全員が店舗に配属され、半年後の8月に「店長代理資格認定試験」に合格することを目指す。資格名は「店長代理」だが、入社半年後の第1回試験で合格すると、すぐに店長に抜擢される。一発合格組は「半年店長」と呼ばれ、社内ではエリート扱いだ。
12年には入社した173人のうち54人が半年で店長代理資格を取得し、すぐ店長ポストに就いている。部下から「半年店長」を出すと育成した側の評価も高まるため、上司も必死に尻をたたく。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
この記事の特集
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら