そして再挑戦する ユニクロ第2章 フリースブーム8年でV字回復、実力は本物か
ほぼ全滅の衣料品業界で独走するユニクロ。復活に至る紆余曲折と、「世界」を視野に収めるまで。
[ポイント1]
1998~2000年のフリースブームの反動に苦しんだが、ヒートテック、ブラトップなどヒットを重ね、8年で収益体質が復活。
[ポイント2]
1店あたりの効率を上げたり、売り上げと在庫のバランスをコントロールしたりの精度を地道に向上させ、商売がうまくなった。
[ポイント3]
新機能だけにこだわるのでなく、既存品の改良で新提案をする「社会学」を意識したマーケティングで100万枚のヒット育てる。
今からちょうど1年前、日本列島は9月下旬にもかかわらず気温30度を超える真夏日が続いていた。百貨店やショッピングセンターの店頭は、ちょうど秋物一色に衣替えしたばかり。「異常気象に打つ手なし」。閑散とした店頭を、各社ともただ見守るしかなかった。11月に入り、気候はようやく時季相応に戻った。が、それでも客足は戻らない。書き入れ時の12月になっても、店頭は活気を欠いたまま。ここに至って、小売り関係者たちはようやく気づく。衣料品が売れない時代についに足を踏み入れたのだ、と。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら