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僕が議員になったわけ メタルの鬼から台湾立法委員へ フレディ・リム氏インタビュー

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広がる格差とあまりに不確実な未来を前に、若者の怒りは世界各地で爆発寸前だ。爆発を回避するには、若者自身が政策プロセスに参加し、声を反映していくしかない。台湾で躍進する若者政党を、日本も見よ。

怒れる若者は政治と社会を変えられるか。

今年1月、台湾の総統(大統領)選挙では、独立を志向する民主進歩党(民進党)の蔡英文主席が大勝し、台湾史上3度目の政権交代を果たした。原動力は若者世代。「天然独」と呼ばれ、台湾の独立を自明のものと受け止める若者は、2014年のひまわり学生運動と、その流れの中で生まれた新政党・時代力量を支持した。時代力量は民進党と協調関係を結び、蔡氏を総統に押し上げ、自らも立法委員(国会議員)選挙で5議席を得て第3党になった。

台湾政治の台風の目であるこの政党のアイコンが、フレディ・リム(林昶佐)氏だ。国民党のベテラン現職から議席を奪った40歳。本職は台湾を代表するヘヴィ・メタルバンド、CHTHONIC(ソニック)のフロントマンという異色の経歴だ。ソニックは欧米や日本のメタル界でも評価が高い。例えるならX JAPANのYOSHIKI氏がリベラルの旗手になったというところか。

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