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名門キリン復活までの距離 ブラジルの呪縛を乗り越えよ!

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ブラジル事業の巨額減損処理、傘下企業の経営トップ刷新…。キリンホールディングスの経営スタンスが今明らかに変わり始めた。

キリンホールディングス(HD)社長就任から1年。名門復活へ向け、磯崎功典が改革のアクセルを一気に踏み込んできた。

キリンHDは2015年12月期の決算で473億円の最終赤字へ転落した。キリンは、かつて独占状態といえるほどのシェアを占めていたビール業界の王者。三菱グループの一翼を担う企業風土はプライドの塊である。前身のキリンビールが1949年に上場して以来、最終損益が赤字に転落したことは一度たりともない。赤字決算はあってはならないことだった。

だが、磯崎は自身が社長に就任して初めて迎えた決算において、「黒字死守」の伝統を断ち切ることを決断したのである。古巣のふがいない姿を見たキリンOBの間では失望の声も出るが、磯崎に動じる気配はない。「不名誉だが、個人的なことはどうでもよかった」と打ち明ける。

キリンのプライドをずたずたに切り裂いた元凶。それはブラジル事業である。キリンはこの事業で約1100億円という巨額の減損処理に踏み込まざるをえなかったのだ。

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