プリウスの敵はトヨタ ライバル不在の国内
米国での発表を目前にした週末、都内と横浜市のトヨタ販売店を回った。
「新型『プリウス』ですか? 発売は12月ですが、まだ詳細は知らされていません。9月11日に内覧会があるので、それ以降でしたらもう少しお話ができます」と都内のトヨタ系列店の営業担当者。
現行プリウスはトヨタ自動車がすでに生産を絞っているため、在庫処分キャンペーンなどは計画していないという。「受注は9月いっぱいで打ち切り、それ以降は在庫車での対応になりますね」(担当者)。
横浜のトヨタ店にも足を延ばした。やはり新型発売は12月という回答で、新型の予約はまだ受け付けていなかった。ここの営業担当者は14日に試乗する予定だという。
そこから100メートルほど離れたトヨペット店の担当者に新型の先行受注があるか聞いたが、明確な答えはなかった。5台ほどある現行モデルの在庫車は「多少安くはできる」と言うものの、積極的に売り込む気合は感じられない。
国内の自動車市場はまだら模様だ。2013年、14年と好調だった軽自動車は15年に入り8カ月連続で前年同月割れ、うち6カ月は2ケタマイナスと苦境にあえぐ。一方、軽以外の登録車は4~8月で2.4%増と上向きつつある。ただ、まだ水準は低く、「とても回復といえる状況にはない」(日本自動車販売協会連合会)。
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