岐路に立つ日韓連合! 再構築急ぐNAVERグループ
韓国の首都ソウル特別市から、南東にバスで約1時間。国内有数の新都心として知られる京畿道城南(キョンギドソンナム)市盆唐(ブンダン)区に、韓国NAVERの本社はある。
韓国におけるグーグル的な存在であるNAVERは、国内の検索サービスで約7割のシェアを握り、韓国首位のネット企業として君臨して久しい。そしてこの会社こそ、急成長するモバイルメッセンジャーアプリ「LINE」(運営会社LINE)の親会社である。
NAVERのコーポレートカラーは緑色だ。2010年3月に完成した「グリーンファクトリー」という新オフィスは、グリーンの名前どおり、廊下や壁など、社内の至る所に緑色が配置されている。
11年6月に誕生したLINEも、デザインの基調は緑。それもそのはず、LINEの原型は11年2月に開始した「NAVERトーク」というメッセンジャーアプリにさかのぼるからだ。
パソコンをベースに成長してきたNAVERは、09年後半ごろから人気に火がついたスマートフォンへの対応に頭を悩ませていた。10年3月に先行して始まったメッセンジャーアプリ「カカオトーク」に対抗しNAVERトークを始めたものの、一向に歯が立たなかった。皮肉にも、カカオトークはNAVERの前身であるNHNの共同代表を務めたキム・ボムス氏が独立後に始めた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら