「言葉ばかりだ」。先日ドイツで行われたミュンヘン安全保障会議に出席したある重要人物は、欧州連合(EU)に加盟する3カ国の代表が防衛協力を論じる中、そう嘆息した。「『欧州など気にする必要はない』。中国はそうしたメッセージを受け取るに違いない」と漏らす人物もいた。
安全保障課題は増大
重苦しい空気が会議全体を覆っていた。危機の流れは大きくなり、世界が直面する問題は深まるばかり。各国のリーダーは圧倒され、多くは疲れ切っているように見えた。ウクライナの弾薬は底を突きかけ、バイデン米大統領の現任期中に追加のウクライナ支援予算が議会を通過する可能性があるのかもまったく見えない。そうした中で、ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏が獄中死し、プーチン独裁の残虐性が一段と明白になった。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら