容器の「脱使い捨て」、スタバとタリーズで格差 グリーンピース調査、スタバの取り組みも道半ば
「脱使い捨て」へ、スタバは前進だが、タリーズは後退の可能性も――。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンが実施した大手カフェチェーン店内での容器ゴミの排出調査で、対照的な結果が判明した。
8月13日から31日にかけてグリーンピース・ジャパンは、市民93人の参加による大手カフェチェーンでの容器の使い捨て状況の調査を実施。スターバックス コーヒー ジャパンの95店舗で調べたところ、「イートイン」(店内飲食)でのマグカップやグラスなどリユース容器使用の割合が全体の41%と、昨年の調査結果(8%)から大きく高まっていることが判明した。
他方、タリーズコーヒージャパン(調査対象55店舗)では店内でのリユース容器の使用割合は12%にとどまり、昨年の調査結果(28%)から大きく後退した。
タリーズの取り組みはなぜ後退したのか?
調査に関与したグリーンピース・ジャパンの大舘弘昌氏(プラスチック問題担当)は、「昨年の調査とは調査手法や対象とした店舗の数に違いがある」と説明。そのうえで、「スタバでは今年3月に始まった『脱使い捨て』の施策が一定の効果を発揮している」と分析する。
同社は3月から、店内飲食の場合に冷たい飲料を樹脂製グラスで提供する取り組みを全国の1500店舗以上に拡大。その結果、「今年4月の渋谷エリアでは、店内利用では2人に1人にリユースカップを使用した」(同社)。また、同社によれば、「5月末時点で全国ベースでも店内利用の3人に1人がリユースカップを用いている」という。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら