「不確実性」を取り除き、企業家精神を解き放て デカップリングなどが企業家を苦しめている

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夏季ダボス会議の開会式での李強首相
夏季ダボス会議の開会式でスピーチを行う中国の李強首相。中国開催は4年ぶり(写真:ロイター/アフロ)
6月27日から29日まで天津で夏季ダボス会議が開催された。『財新周刊』7月3日号の社説は、企業家の悩みの種であるデカップリングなど地政学リスクを政府は解決すべきだと訴える。

今回開催された夏季ダボス会議のテーマは、「企業家精神:世界経済の原動力」であった。李強首相は開会式のスピーチで、「不確実性の高い時代こそ、企業家は市場を深く理解し、自らの行動を通じて、確実性をもたらす必要がある」と指摘した。一方で、政府も企業家のために安定したマクロ環境を整え、構造的な不確実性を取り除く必要がある。

注目される中国の動向

新型コロナの影響が薄れたことで、最近は多くの会合が開催されている。注目すべきは、ビジネスフォーラムのプライベートの会話で話題に上るのが、今後の(各国の)衝突可能性など地政学であることだ。コロナ禍は世界経済に大きな打撃を与え、自国第一主義や保護主義などグローバリズムの流れに反する思想が顕在化した。大国間の関係は不安定化し、地政学的危機が次々と発生している。

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