ゼネコン再編 私はこうみる インタビュー/芳井敬一 大和ハウス工業社長・相川善郎 大成建設社長

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ゼネコン業界で再編の機運が高まりつつある。大和ハウス工業へ大成建設の元社長が移籍するなど、業態の垣根を越えた動きも発生している。キーパーソンに見通しを聞いた。

「ゼネコンで培った見方、考え方を若手に」

芳井敬一 大和ハウス工業社長

よしい・けいいち 1958年生まれ。大阪府出身。中央大学文学部哲学科卒業。神戸製鋼所グループを経て、90年に大和ハウス工業入社。2017年から現職。(撮影:今井康一)

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今(2021年3月期の売上高は)4兆円だから、あと6兆円を何か足し算して10兆円になると考えると、どこかの会社を買収すればそうなるかもしれない。でも、そうじゃない。

世の中のためにどう役に立っていくか。世の中が必要としているものは何かということが、私たちの大きな経営テーマとしてある。

大和ハウスはずっと「住まいの総合産業」という切り口でやってきて、今は「生きる」をテーマに掲げている。帰る場所ではなく、生きていく場所に住宅を変えよう、と。そこから少しずつ輪を広げていく。その1つが物流分野であり、eコマース分野だ。

物流施設は古いまま、建て替わっていない物件が多い。大和ハウスもマルチテナント型(複数のテナントが入居するタイプの物流施設)やBTS(テナントの要望に応じてオーダーメイドで建設・賃貸された施設)の建物をかなり手がけているが、既存の物流施設の90%は古い施設のままだ。物流施設はもっと変化して大型化する。

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