富士フイルム、「成長柱」ヘルスケアの実力度 6年間で売り上げ倍増の成否

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ヘルスケア部門の売上高を倍増の1兆円にする。次期社長の後藤禎一氏が打ち出した大目標。はたしてその成否は?

4月の新中期経営計画説明会で、社長に就く後藤禎一氏はヘルスケア事業の成長に自信を見せた(撮影:尾形文繁)

特集「「カリスマ」後の富士フイルム」の他の記事を読む

へルスケアセグメントで2027年3月期に1兆円を達成する――。

4月の新中期経営説明会で、富士フイルムホールディングスの次期社長、後藤禎一氏が掲げた大目標だ。2021年3月期の同事業の売上高は約5700億円。6年間で売り上げを倍増させることになるが、いったいどんな策に打って出るのか。

富士フイルムのヘルスケア事業は、予防から診断、治療まで3つの領域にまたがり、サプリメントや医療機器、医薬品開発など多岐にわたる事業を展開している。中でも牽引役は、医薬品の開発・生産から包装までを一括で請け負う「バイオCDMO(受託製造開発)事業」と画像診断機器などの「メディカルシステム事業」だ。

医薬品の受託製造に活路

次ページバイオCDMO事業に参入
関連記事
トピックボードAD